エンゲージメントとは何?定義と影響について解説!
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エンゲージメントという言葉は、働き方改革を実行へ移すために欠かせない概念です。

本記事では、エンゲージメントの定義と、エンゲージメントの低さが及ぼす悪影響と高めるために求められる変化について解説します。

エンゲージメントとは企業と従業員の関係を数値で示したもの

エンゲージメントとは、企業と従業員の関係性の度合いを示す1)と定義されています。

従業員が企業に愛着心を抱いたり、仕事への情熱があったりするほどエンゲージメントが高くなります。

このエンゲージメントは、働き方改革の第2フェーズである人財育成で非常に注目されているトピックですが、科学的に大きく分けると2種類あることが報告されています。

心理的エンゲージメント

心理的なエンゲージメントとは、仕事に対する情熱やチャレンジ心を表しています。

この心理的エンゲージメントがあることで、初めて行動的エンゲージメントを高める事ができます。

心理的エンゲージメントは、仕事環境と仕事の難易度が関係しています。

仕事環境とは、従業員の価値観が尊重された職場かどうかを示しています。

また、心理学領域のフロー理論では、仕事の楽しさを最大化するためには、適切な難易度がよいとされています。

仕事が難しすぎても、簡単すぎても従業員のモチベーションは高まらず、エンゲージメントの高さにはつながりません。

行動的エンゲージメント

行動的エンゲージメントとは、ハードワークをしているか売上につながる行動ができているかを指します。

これらは、心理的エンゲージメントが満たされて初めて行動に表れるので、従業員の価値観を尊重し、モチベーションを高めその人がチャレンジして達成できる難易度の仕事を与えることが理想的です。

下記には、価値観を尊重するために必要なエフィカシーに関する記事と、組織のモチベーションに関する記事を挙げておきますので参考にしてみてください。

エフィカシーはビジネスパーソンの生産性を高めて結果をもたらす

モチベーションの高い組織を創り上げるための目標設定とは?

エンゲージメントの低さが及ぼす悪影響

エンゲージメントの低さは、企業の喪失、反社会行動の促進、従業員のメンタルヘルスの悪化へつながります。

下記で詳しく解説することとします。

企業の売上損失

エンゲージメントの低さは、企業の売上損失へつながります。エンゲージメントという観点から企業の売上を見た時、従業員の行動的エンゲージメントが大きく影響します。

しかしながら、心理的エンゲージメントが満たされていない場合には従業員の行動は売上につながらないため、目に見えない企業損失を生み出していることになります。

よくある間違った心理的エンゲージメントの高め方に「給料やボーナスを与えてモチベーションを高める」ことがあります。

もちろん、仕事に見合った給与を与えることは正しいですが、モチベーションを高めるために余計な人件費を払うのは、モチベーションの観点からいえば無駄でしかありません。

企業の売上を最大化するためには、組織環境が非常に重要になり、スポーツ領域では、チームカルチャーとして研究が多くなされています。

反社会的行動の促進

エンゲージメントの低さは、反社会行動を促進します。

従業員の攻撃性を高めたり、薬物依存・アルコール依存を引き起こしたりします。

これだけではなく、ハラスメントや差別といった近年話題になっている問題行動を引き起こしてしまう可能性もあります。

これらを予防するといった意味においても、エンゲージメントを高める施策は企業にとって大きなメリットです。

メンタルヘルスの悪化

エンゲージメントの低さは、メンタルヘルスの悪化を招くことも明らかになっています。

例えば、職場環境へのストレス対処が間に合わなくなり、ストレスを抱えすぎてしまったり睡眠障害に陥り日中のパフォーマンスが下がったりしてしまいます。

結果的に離職やバーンアウトといった「結果」として企業に損失を被ることになってしまいます。

エンゲージメント向上のための施策はこうした企業側の不利益を予防するという観点でも、売上を上げるという観点でも非常に大切な施策なのです。

エンゲージメントを高めるために求められる2つの変化

エンゲージメントを高めるためにどのようなことをすればよいか知りたい方も多いのではないでしょうか。

下記では2つのポイントに絞って解説します。

組織に求められる変化

エンゲージメントを高めるためには、組織を変化させる必要があり心理的エンゲージメントを高めることへつながります。

  • 日々変化し続ける組織であること
  • 多様性のある組織であること
  • 従業員のモチベーションが高いこと
  • 関係がフラットであること
  • 従業員が自分をコントロールできること
  • 従業員が主体的であること
  • 従業員のスケジュールは柔軟であること

変化し続けるためには、企業のチャレンジが必要です。このチャレンジに従業員をうまく巻き込むことでモチベーションが高まります。

また、コマンド&コントロール方式の組織体制は、従業員のモチベーションを低くします。フラットな関係は、心理的安全性を生み出し、エンゲージメントや売上に直結します。

この中でも、従業員の資質向上は欠かせない変化でセルフコントロールができることや、主体的であることは必須です。

私のプログラムでは、エンゲージメントを高めたい企業に合わせたテーラーメイドのプログラムを用意しております。

働き方の変化

エンゲージメントを高めるための働き方は、従業員の行動的エンゲージメントを高めるために求められる変化です。

行動的エンゲージメントを高めるための働き方として下記のような特徴が挙げられます。

  • 従業員に対して心理的な要求をする
  • 従業員が集中して働く
  • 従業員が仕事と家庭を両立できる
  • チームワークがあること
  • マニュアルに沿った仕事ではなくそれぞれのやり方で仕事をすること
  • 雇用は生涯雇用ではなく不安定であること
  • 単なる仕事経験ではなく独自性・学びのある仕事であること

従業員に対して、身体的な行動の要求をするのではなく、心理的な要求をしましょう。

手が動いていない,行動していないのではなく従業員の心理的な面と向き合って仕事をすることがエンゲージメントを高めることへつながります。

また、従業員が集中して働くことができることも必要です。集中力を高めるための記事は下記をご参照ください。

集中力を高める科学的なトレーニングについて解説!

従業員が、仕事一辺倒ではなく家庭と両立できることは、従業員のエンゲージメントを高める上では欠かせません。

近年では単なるフレックスではなく、スーパーフレックス制度を導入している企業も少なくありません。

スーパーフレックスとは、働く時間・場所は自由に自分で決められるという制度です。

また、職場で個人として働くのではなく一つのチームとして働くためのチームワークは欠かせません。

2019年のラグビーワールドカップで話題になったフレーズに「ONE TEAM」がありますが、従業員が一枚岩になった企業ほど強い企業はありません。

その他にも、重要なことは多くありこれらをトータルで変化させるためには統計学的なデータに基づいたコンサルテーションが実施できる人を探すとよいでしょう。

統計学的なデータに基づいているということは、再現性が非常に高いからです。

まとめ

エンゲージメントとは、企業と従業員の関係を数値で示したもので、心理的エンゲージメントと行動的エンゲージメントの二つがあります。

心理的エンゲージメントは、最も重要なエンゲージメントで行動的エンゲージメントを高めます。

行動的エンゲージメントは、企業の売上に直結するためエンゲージメントが低い場合には企業の売上損失や従業員の反社会行動の促進、メンタルヘルスの悪化が懸念されます。

エンゲージメントを高めるためには、組織の変化と働き方の変化が非常に重要です。

上記を参考にエンゲージメント改善をしてみてはいかがでしょうか。

また、筆者は、アスリートのパフォーマンス向上モデルを用いたエンゲージメント向上プログラムを提供しています。

詳しくは下記をご覧ください。

参考文献

1) 経済産業省(2019).経営競争力強化に向けた人材マネジメント研究会「平成30年度 産業経済研究委託事業(企業の戦略的人事機能の強化に関する調査」,https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/jinzai_management/pdf/002_02_00.pdf (最終閲覧日2019年11月14日)

2) Terence L. Holmes and Rajesh Srivastava (2002). Effects of job perceptions on job behaviors Implications for sales performance Industrial Marketing Management, 31: 421-428.

私の活動について

私は、長年メンタルトレーニングアドバイザーとして大学生弓道部や中学生野球などのスポーツチームに対してメンタルトレーニングの指導と、大学院にて研究をしていました。

その中でスポーツの魅力を感じ、スポーツの価値を社会に広める活動をしています。

主に「競争を競創へ」をコンセプトに、アスリートのパフォーマンス向上モデルを社会人のパフォーマンス向上に寄与するプログラムを提供しています。

詳しくは下記のページをご覧ください。

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